ブラックツアーへ行ってきました!!

 今年も残り少なくなってきた1129日~121日にかけて、縁あってブラックツアーへ参加する機会を得る事が出来ました。

 ブラックツアーとはいったい何?とほとんどの皆様が思われると思います。私たちも何のこと?と意味を訊ね「えっ!そのような表現をするのですか?」と複雑な気持ちになりました。何かというと福島の「帰還困難区域」へ行く事をそのような言葉で表現するそうです。言葉を聞いただけで、何とも言えない気持ちになりました。

 1日目:今回の訪問は私たちと一緒にボランティアをして下さっている浪江町津島から都筑区へ避難されていらっしゃる方が自宅へ一時帰宅されるのに合わせご一緒させて頂いたのです。津島でロッジを営まれておられ、311福島原発事故発生後はとりあえず茨城の親せき宅へ避難し、時々許可された時に自宅を見に行かれているとの事です。我々はゲートで身分証明書を見せ(事前登録が必要)受け入れセンターで防護服・トランシーバー・線量計・等を受け取り、準備をしてから荒れ果てた道を草をかき分け山の方へ向かう。獣が出るかもしれない恐怖も加わり、何だか気持ちが落ち着かない中自宅へ到着する。家の中に獣類がいないか音とたて確認してから家に入る。そこは時間が止まったままである。こんなことってあっていいの!?怒りとも、悔しさとも言えない複雑な想いが駆け巡る。言葉はでない。被災者でない我々でもこんな状態になるのだから、当事者はどんな思いでここに立っているのだろうか?掛ける言葉も見つからず、ひどい!!とつぶやくのが精一杯であった。一時帰宅制度は一体何を解決させるのだろう?あきらめきれない気持ちが溢れるばかりでは・・・・・・

 私たちもあの日平成23311日に起きた事をもう一度思い出し私たちが出来る事を考えていきたいと感じ、「わすれない311」を胸に現場を離れました。相馬の新地で無農薬・減農薬でりんごを作っている果樹園へ寄り、今年3月に来て下さった漁師さんたちや南相馬から我々の為に駆けつけて下さったご夫妻と磯部小学校とつづきっこまつりこども企画委員会を結んだ方などが集まっての懇親会を相馬「みなとや」にて行い、相馬5本締めにてお開きとなりました。

 2日目:相馬~二本松~芦ノ牧

来年第6回「わすれない311」でお話をお願いしている浪江町の馬場さまと今年の「福島kidsどろんこプロジェクト」に参加して下さった方たちともお会いすることが出来、再会を喜びあいました。B級グルメグランプリを取った「浪江やきそば」を食べることが出来たのも喜びが倍加したのかもしれません。焼きそばの麺がうどんみたいでした。芦ノ牧温泉で旅の疲れをいやす。

3日目:芦ノ牧~天栄村~都筑

  夜中に降った雨もあがり名残りの紅葉を楽しみながら天栄村へ。まだまだ除染中の看板があちらこちらに立っている。きのこ類はいまだに収穫は出来ないそうである。すべて検査をしての出荷なので、福島産が一番安全かもしれないとの話も。村の教育長にお目にかかった際には横浜でのいじめのお話も話題に上がり、日常の中での教育、家庭教育のありかたなど少しだけ伺うことが出来ました。5年が過ぎ少しずつですが前に進んでいる事を感じましたが、福島県内の複雑な問題、解決の糸口が見えない状況。何が出来るのだろう!?

 風化させない。わすれない。やはり大事なことだと思います。

来年又都筑でお会いしましょうと米農家さんと約束をし、帰路につきました。

 今回の訪問はよい事もよくない事も含め大きな収穫を持ち帰って来たように思います。参加された皆様ご苦労様でした。

                        文責 図子俊子

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