東日本大震災から7年半が経過した今、自主避難者の住宅支援が打ち切られる等、経済的、精神的に厳しい状況におかれている母子避難者に対して、ライフスタイル改善のための啓発活動と地域住民との繋がりを作ることを目的の一つとして、今回の講演会を開催させて頂きました。

 

 

(第 1 部) お話し では

 福島県からの避難者の方たちの多くは、避難先などでの定住を選択されています。日常生活のこと、将来への展望などを母子避難者の生の声を、福島県いわき市から避難し、現在は東京都在住の「笹木 ゆかり」さんがお話しして下さいました。

 また、避難者の方々の心の健康調査をもとに、早稲田大学 地域社会と危機管理研究所招聘研究員の「松村 治」さんに、より良い生活にむけてのお話をして頂きました。

 

(第 2 部) コンサート では

 音楽を通し地域社会の文化発展に貢献することを目的として、2009年6月に青葉区在住の3人の音楽家で結成された「アンンブルミューゼ」のコンサートで、生の演奏を堪能。

 

 8月に行った 「絵おと芝居」 に引き続き、本日の 『ふくしまを離れて ~お話しとコンサート~ 』 にも多くの来場のもと、14:00 丁度に開演をむかえました。

オープニングでは、早稲田大学 地域社会と危機管理研究所招聘研究員の松村治氏、 NPO法人 結ぶ 宮田直子、 男女共同参画参画センター横浜北の長島氏と、お三方の挨拶からスタート。

 

オープニング挨拶

早稲田大学 地域社会と危機管理研究所招聘研究員 松村 治

 

挨拶 NPO法人 結ぶ 宮田 直子

 

挨拶 男女共同参画センター横浜北 長島 茂代

 

(第 1 部) お話し では、笹木ゆかり氏が登壇。

 東日本大震災後、原発事故に伴っていわき市から避難。自主避難という形での苦しみや、ご家族との大変な生活、困難を乗り越えての今までの実体験と思いを、限られた時間ではありましたがお話しして下さいました。

 引き続き、松村氏の 『より良い生活にむけて ~心の健康調査をもとに~』 をテーマに、避難者の 「ウェルビーイング」 が低い問題についての解決策等をお話しして頂きました。

 

お話し 笹木 ゆかり

 

講演 松村 治

(第 1 部) お話し の終了後、10分間の休憩を挟んで、(第 2 部) は、アンンブルミューゼさんによるコンサートです。

 

コンサート アンサンブルミューゼ 挨拶 & 「牧場の朝」

 

「むこうむこう・この道」 アンサンブルミューゼ

 

「愛の挨拶」 アンサンブルミューゼ

 

「別れの曲」 アンサンブルミューゼ

 

「ふるさと」 全員合唱

 

「マイウェイ ⇒ 終演」 アンサンブルミューゼ & 笹木ゆかり

来場者総数: 92 名

アンケート数: 47名

 

アンケート紹介(第1部 お話し)

・ 被災した親類がいても、なかなか話を聞く機会がない。場面場面の詳細は話や行政が行なっている。健康診断のこと、取り扱った避難先のことなども知れてよかった。

 

・ 笹木さんのお話を聞いて、当時の切実な思いがよみがえってきた。当事者とそうでない者たちの意識がどんどん大きくなっていることを我ながら実感した。趣旨とは違うかもしれないがもっといろいろと聞きたかった。松村さんの方は7年以上経った現実はより複雑なものになっていると思うのでその辺も深めてほしい気がした。

 

・ 笹木さんの生の震災時とその後の話を聞いて、自分も前向きに頑張らねばと思いました。

 

・ 報道されている内容と福島にいる被災者の現実生活が違っていたことにおどろきました。もっと話をききたかったのですが、途中で話を切られてしまい残念です。ジャズシンガーについても大事ですが避難していた時の心理も大事だと思います。

 

・ 笹木さんのお話、非常に辛い経験をされたと思いますが、「歌」があったお陰で、又力強く生きられるようになった様ですね。いいお話でした。

 

・ 笹木さんの東日本大震災のせっぱつまった状況は胸がしめるけられる思いがしました。現状を受け入れながら前に進まれているお話、もう少し聞きたかったです。これからも福島のことは見守っていきたいです。

 

・ 具体的な話(ゆかりさん)、松村先生の解りやすい説明も、興味深いお話でした。

 

・ 人は人と関わることで心の健康を保つことができるのだと改めて感じました。人から「この人なら安心して心を開ける」と思ってもらえる人間になりたいと思いました。

 

アンケート紹介(第2部 コンサート)

・ 毎年こちらの皆様のコンサートを楽しみにしております。素敵な演奏会ありがとうございます。ゆかりさんのJAZZも心に染みこみました。

 

・ いつでも聴きたくなる名曲ばかりで、とても楽しい時間でした。ありがとうございました。笹木さんの温かい歌声が心に響きました。

 

・ 歌の声量圧巻でした。高音もすごい迫力で感動しました。ピアノも聴き入っていまいました。バイオリンも音色がきれいで楽しまされました。ドレスも素敵でした。お3人のバランスも良かったです。マイウェイも良かったです。

 

・ 盛りだくさんの曲をきかせていただきうとりしました。最後の合唱は歌詞をはりだしてくださるとみなさんもっと楽しめると思います。

 

・ 心がゆさぶられる圧倒的な声量に感動しました。音楽は心の栄養です。また聴きたいです。ありがとうございました。

 

・ よく知っている曲が多かったので楽しかったです。又ききたいです。

 

・ 音楽は人の心を優しくたり強くしたり癒してくれたり・・・パワーを持っていると感じました。ステキなひとときでした。

 

・ 質の高い内容で満足、本格クラシックを日本の歌曲共々楽しめた、皆でうたうのもつながるね~。

 避難者・避難先 という言葉はもう使わない。

移り住んだこの町での新しいコミュニティに、自然に入って行きます。

だから、周りの人たちも普通にコミュニケーションとってあげましょう。

新しいネットワークを、もっともっと広げましょう。