≪東北応援キャラバン≫ 

 平成30年度、第11回目となる東北応援キャラバン。

今回は 8/23 予定の「絵おと芝居」打合せも兼ねての応援ツアー。

 毎回新しい出会いや発見があり、そのつながりは益々強くなり、東北が第二の故郷となってしまいました。

 素晴らしい震友から卒業し、神友という言葉にもかわりました。

 

 今回は平成30年5月28日(月) 出発の2泊3日で、新幹線と車を組合せて、福島県は天栄村と桑折町そして宮城県は気仙沼市を訪問。

 

 今回も新たに素晴らしき方々との出会いあり、また沢山の方々との再会もあり、またやはりビックリする出会いありで、感動・感慨の連続でした。

 

 そんな3日間の出来事を写真と共にご覧頂き、震災から7年経過した現在のそれぞれ違う環境での現況がお伝え出来れば幸いです。

 ( 今回の応援キャラバンのキーワードは 『 キー 』 ???)

 

 

【 1日目前半 天栄村で感動の風景 】

 5/28 早朝、今回参加の8名が新横浜駅集合。

東京駅経由の東北新幹線で新白河駅にて新幹線下車。

 ここで、いわき市からNさんご夫妻、南相馬市からKさんご夫妻と合流。駅前でレンタカー1台を借り、計3台に分乗して一路天栄村へ出発。

 天栄村の神友Yさんと再会し、Yさん案内で最初の感動の場所へ。

その場所には3台の乗用車では入って行けず、Yさんの軽ワゴンに分乗し、数回往復して頂きました。

そこは、有志の方々の協力もあるものの、殆どYさんお一人で開墾から土作り、そして完全無農薬の米作りと「再生水田守りっ人の会」を立ちあげ、現在社協勤務の傍ら自分の時間を割いての活動には只々頭が下がる思いです。

比喩表現するなら、ダッシュ村を一人で創っておられるのです。

 Yさんが準備して頂いた記念植樹もこの場所で行いました。この後の昼食の蕎麦処では旬の山菜満載の天ぷらそばを美味しく頂きました。

【 1日目後半 桑折町で打合せ 】

 天栄村から東北道を北上、今年8月23日開催予定の「絵おと芝居」の打ち合わせのため、桑折町の「浪江まち物語つたえ隊」八島さんを訪ねる。

旧桑折町仮設住宅集会場にて八島さんの他、石井さん・岡さんも同席。途中つたえ隊会長の小澤さんも挨拶に来られました。

 8/23の役割、スケジュール等々の打ち合わせ後、つたえ隊から「無念 紙芝居版」を実演して頂く。

 この日の予定終了にて、宿泊地の二本松市岳温泉へ。

野崎先生も合流して頂き、総勢13名での夕食会となる。

【 2日目前半 徳仙丈山 ・岩井崎】

 翌29日(火)Kご夫妻と野崎先生とは朝食後にお別れし、Nさん車・レンタカーの2台に10名が分乗し、一路気仙沼市にあるツツジの群生地で有名な「徳仙丈山」を目指して出発。

 東北道菅生PAで最初の休憩の時、携帯電話に昨日宿泊ホテルから『XX号室の鍵が返却されていないですが』との連絡が入り、聞き取り調査の結果、無事バッグに保管されており、急遽PA内コンビニから宅配便で送る事となる。

(ちょっとした1回目のアクシデントでした)

 徳仙丈近くの道の駅大谷海岸で、キャラバンでは毎回お世話になりっぱなしのSさんAさんと合流。 昼食弁当を買い入れて、3台の車は徳仙丈山登山口駐車場で下車。

 徒歩15分程で第1展望台に到着。 ここでメンバー半分はダウン、残り半分とSさんAさんは更に上へ上へと。 約20分で頂上近くのお祭り広場に到着。 ここでシートを広げて昼食準備。

 徳仙丈山頂(771m)へは更なる急な坂が続くため、結ぶの中で一番元気?な3名のみが山頂制覇(サスガです)

 残念ながらつつじの見頃は少し過ぎてしまっていましたが、スケールはさすが50万本の自生つつじです。

 下山途中では、ワラビ・ゼンマイ等の山菜取りで大盛り上がりでした。

 

2週間前の見頃での 徳仙丈山、正に “山が燃える” です。

 徳仙丈山を出発し、三陸復興国立公園最南端の岩井崎へ向かう。

途中、前回キャラバンで訪問した「菓子舗 サイトウ」におやつタイムを兼ねてちょっと一息。店主はお留守でしたが、1周年セール中で特典色々でした。

屋上からの景色も堪能し、記念撮影後に岩井崎へ出発。

 岩井崎は三陸復興国立公園の最南端に位置する松林に囲まれた美しい岬で、潮吹岩・龍の松・横綱秀ノ山雷五郎像等が観光スポットとなっています。

※潮吹岩とは※

 長い歳月をかけて浸食された石灰岩、海蝕洞の岩孔に波が打ち寄せるたびに潮を吹き上げるダイナミックな光景から名付けた。

 (残念ながら今回、潮を噴き上げるダイナミックな光景は見れませんでした)

※龍の松とは※

 津波によって被害を受けた松の一部が奇跡的に残り、天へと上ろうとする龍のような形に見えることから名付けられ、岩井崎復興のシンボルとなっている。

※横綱秀ノ山雷五郎像とは※

 江戸時代、天保の三傑ともいわれたという、階上地区出身の横綱・秀ノ山雷五郎(1808-1862)の像は、東日本大震災の津波にも耐え、太平洋を望み力強く立っている。

【 2日目後半 またもビックリ と 懇親会 】

 2日目夕刻、懇親会を兼ねた民宿 辻建さんに到着。と、ここで1年前のキャラバンと同じような偶然なる出会いが再び起こりました。

 民宿の大女将と、到着時によく交わす会話(何処からこられた)から、なんと大女将の弟さんが、都筑区の中川近辺に住んでおられるとの事でビックリ。

 興奮冷めやらぬ間もなく、結ぶメンバー8名とNさんご夫妻、気仙沼支部?のSさんとAさん合計12名での懇親会スタート。

 「NPO法人 結ぶ」の横浜本部?と気仙沼支部?、懇親会はいつも通り盛り上がり、特に今朝の徳仙丈から何故かNHK放送の「チコちゃんに叱られる」のフレーズで大笑いが懇親会まで続いた状態でした。前回好評の「虎のパンツ」も披露され、次回訪問時にはAさん所有の漁船に乗せて頂く事を勝手に決め、最後は相馬5本締めにてお開きとなりました。

【 3日目 まるオフィス・村田漁業製氷工場・かもみーる 】

 最終日、気仙沼支部Sさんのアレンジで、1件目の訪問先は「まるオフィス」

東日本大震災を機に、気仙沼に移住した若者と地元の若者が2015年に立ち上げた、まちづくり会社なのです。

“地域教育”と“移住推進”と“若者支援”という3軸の事業を気仙沼で展開。

 説明して頂いた若者も、福井県からこの気仙沼が大好きになり移住を決めて今充実した日々を熱く語ってくれました。

 次に訪れたのは「村田漁業㈱製氷工場」

震災で被災し再建した漁業用の氷を作る工場。

津波で倉庫内の扉は潰されたが、幸いにも建物の根幹の被害は最小限であった事から、地元漁業関係者からの強い要望もあり、早くの復旧を決断し、気仙沼の漁業再開に間に合わすべく事業再開に力を注ぎ、今に至る。

 全員が初めて見る漁業用の製氷工場、マイナス30度の倉庫内、粉砕された氷がトラックに積まれる光景まで、全てが驚きの光景でした。

 最後の訪問先は、気仙沼駅そばにある「一般社団法人かもみ~る」 2015年設立の、障害者地域活動支援センター。

相談支援事業所(陽だまり)、就労継続支援B型事業所(働希舎かもみ~る)等の活動で、マルシェ・ワークショップ・ファーム・キッチンと幅広く展開。

 店先にはジャムやかわいいパッチワーク等の手工芸品が並べられ、結ぶメンバーも沢山購入させて頂きました。

 気仙沼での新たな3件の訪問を終了し、昼食をとるべく道の駅むろねへ。

ここで、携帯電話に昨日宿泊の辻建さんから『XX室の鍵が返却されていないですが』との連絡が入り、聞き取り調査の結果、無事バッグに保管されておりました。気仙沼支部Sさんにお願いし、帰宅時に返却して頂く事となりました。

昨日と全く同じ、ちょっとした2回目のアクシデントでした。  

 冒頭の説明で、今回の応援キャラバンのキーワードは 『 キー 』 とは、この2回の宿泊部屋の鍵(キー)返却忘れの事でした。

 

 名残惜しい気持ちを残したままSさんとお別れし、2台の車は東北道を南下し、福島駅前でNさんご夫妻とも再開を約束し記念撮影してお別れしました。

Nさん、3日間お車の協力有難うございました。

 今回のキャラバンもやはり色んな事がありました。

天栄村で孤軍奮闘されておられるYさん。

遠路来て下さったNさんご夫妻、Kさんご夫妻。

会長まで来て頂いた浪江まち物語つたえ隊の皆様方。

 新たに出会った まるオフィス ・ 村田漁業製氷工場 ・ かもみーる等々素晴らしい方々ばかりで、これからの繋がりが楽しみです。

 そして、特にお世話になった、気仙沼支部?のSさん、Aさん、本当に有難うございました。

 今年8月には「絵おと芝居」、11月には相馬で「植樹祭」があり、皆様と再会出来ることを楽しみにしています。

皆さんお疲れ様でした。